梅仕事(うめしごと)の時期はいつ?適切な時期からおすすめの梅仕事まで紹介!
自家製の梅酒や梅干し作りは、日々の食卓に楽しみと美味しさを与えてくれます。
しかし、梅の旬は非常に短く、作るものによって最適な収穫時期や熟度が異なるため、タイミングを逃さないことが大切です。
本記事では、初心者の方でも迷わず始められるよう、梅仕事(うめしごと)の具体的な時期や失敗しないためのポイント、さらにはおすすめのレシピを分かりやすく解説します。
▼この記事で分かること
|
梅仕事(うめしごと)とは?

初夏に迎える梅の収穫時期に、梅を使った保存食を作る手仕事を梅仕事(うめしごと)と呼びます。
具体的には梅干しや梅酒、梅シロップなどを作る作業のことを言います。
梅仕事(うめしごと)は、昔から日本の家庭で親しまれてきた、季節の訪れを感じる伝統的な習慣です。
梅は収穫後に追熟が進むため、手元に届き次第、素早く加工を始めましょう。
梅仕事(うめしごと)の適切な時期を紹介!

梅仕事は、5月下旬から6月下旬までの約1か月間の収穫時期に行われることが多いです。
この短い期間に、全国の市場へ一斉に新鮮な梅の実が出回ります。
加工に適した時期は、市場に流通する梅の種類によって異なります。
適切な時期を把握して、梅仕事(うめしごと)を楽しみましょう。
▼梅ごとの仕込み時期の目安
|
青梅の場合:5月下旬〜6月上旬
青梅の場合は、5月下旬から6月上旬までの期間が仕込みの目安になります。
この時期の梅は果肉が硬く締まっており、爽やかな酸味が強く残っている点が特徴です。
青梅は、すっきりとした味わいに仕上げたい梅仕事(うめしごと)に向いています。
硬い果肉を活かすことで、収穫直後の新鮮な風味をそのまま生かすことが可能です。
青梅は収穫後も追熟が早いため、日を追うごとに黄色く色づきます。
具体的な用途としては、梅酒や梅シロップ、カリカリ梅を作るのにおすすめです。
カリっとした食感や酸味を好む方は、5月下旬〜6月上旬を目処に青梅で梅仕事(うめしごと)をしてみましょう。
完熟梅の場合:6月中旬〜6月下旬
完熟梅の場合は、6月中旬から6月下旬までの期間が最適なタイミングです。
梅の実は収穫時期の終盤に近づくにつれ、緑色から黄色や赤色へと変化します。
果肉が柔らかくなり、桃のような甘い香りを放ち始める点が特徴です。
完熟梅は水分と糖分を多く含んでおり、まろやかで深いコクを生み出します。
とろけるような質感を楽しむことができます。
ただし、鮮度が大事なので、手に入れたら早めの作業を心がけましょう。
完熟梅は、梅干しや梅ジャムなど多くの梅仕事におすすめです。
芳醇な香りとまろやかな味わいを楽しみたい方は、完熟梅の梅仕事(うめしごと)に最適な6月中旬〜6月下旬が狙い目です。
失敗しないための梅仕事(うめしごと)のポイント

梅仕事(うめしごと)を失敗させないためには、事前の下準備が重要です。
下準備が不十分だと、梅仕事(うめしごと)の仕上がりにも影響が出かねません。そのため、基本の手順を押さえて、正確に守ることが大切です。
正しく下準備を行うことで、長期保存が可能になります。
仕込みの段階で必ず実践すべき3つの重要ポイントは以下の通りです。
▼梅仕事(うめしごと)に重要なポイント
|
ポイント①|梅仕事(うめしごと)前にヘタを取り除く※青梅の場合
梅仕事(うめしごと)を進める最初のステップとして、仕込みの前に必ず梅のヘタを取り除きましょう。
竹串やつまようじを使うと簡単に取ることができます。
ヘタを残したまま調理すると、仕上がった梅酒や梅シロップに苦味や雑味が混ざる可能性があります。
また、ヘタの隙間には汚れや水分が溜まりやすく、放置するとカビが繁殖する原因になります。
果実を傷つけないように注意しながら、1つずつ丁寧に取り除きましょう。
ポイント②|青梅はしっかりアク抜きを行う
5月下旬頃から出回る青梅を使用する場合は、仕込む前にアク抜きを行ってください。
青梅には独特のえぐみや渋みが含まれており、そのまま調理すると苦みが出る場合がほとんどです。
アク抜きをする際は、たっぷりの水を入れた大きめのボウルに青梅を浸し、3時間ほど置いておきましょう。
水に浸けておくことで、果実の内部にある余分なアクが抜け、すっきりとした味になります。
ただし、黄色く色づいた完熟梅はアクが少ないため、水に浸けると果肉がふやけて傷みます。
完熟梅はアク抜きの必要がないため、使用する梅の種類を確認しましょう。
ポイント③|梅仕事(うめしごと)直前まで水洗いをしない
梅は湿気や水分に非常に弱い果実であるため、仕込む直前まで水洗いはしないことを推奨します。
購入した後にすぐ洗ってしまうと、果皮の表面から傷み始めてカビが発生します。
そのため、ヘタ取りやアク抜きの準備が整い、実際に加工を始めるタイミングで洗いましょう。
洗った後は清潔な乾いたタオルやペーパーで、丁寧に水分を拭き取るか、自然乾燥を行ってください。
特にヘタのあった窪み部分は水滴が残りやすいため、入念に確認して乾燥させましょう。
少しでも水分が残っていると保存中の発酵や腐敗を招くため、しっかり乾燥させることが重要です。
表面が完全に乾いた状態を確認してから、梅仕事(うめしごと)を始めましょう。
おすすめの梅仕事(うめしごと)5選を紹介!

ここからは、おすすめの梅仕事(うめしごと)を5つ紹介します。
材料から手順まで、順を追って解説しますので、これから梅仕事(うめしごと)をしたい方必見の内容です。
ぜひここで紹介する梅仕事(うめしごと)のレシピを参考に、ご家庭でも挑戦してください。
▼ここで紹介する梅仕事(うめしごと)5選
|
おすすめ①|梅干し作り

おすすめの梅仕事(うめしごと)1つ目は、「梅干し作り」です。
梅干しを作る際には、完熟梅を使うことをおすすめします。
そうすることで、ふっくらとした柔らかな食感をより楽しみやすくなります。
材料
-
梅(完熟梅)
-
塩(天然塩がおすすめ)
-
梅を漬けるための容器
-
消毒用アルコール
-
梅酢(あれば)
手順
①梅干しの重さに対し、18~20%の塩を用意
梅干しにしたい梅の量を測り、その18~20%程度の量の塩を準備します。
例えば、梅を500gで作るとした場合には、塩は90g用意します。
塩はできれば天然塩を使うことをおすすめします。
②生梅を水で洗う

塩の量を測り終えたら、梅を水洗いします。
③容器の消毒
梅を漬ける容器は、除菌用のアルコールスプレーを使用するなどして、しっかり除菌しておきます。
④梅に塩を揉みこみ、容器に入れていく

梅を塩に漬け込む際に、梅酢を用意できる場合は、表面に梅酢を漬けることをおすすめします。
梅の表面に梅酢をつけることで、塩がまぶされたのと同じ状態になります。
梅酢がない場合には、この工程は省いても問題ありません。
次に、梅の表面に天然塩を揉みこみます。
表面に擦り込むようにして、小さな傷ができるくらい揉みこみましょう。
この際に、ヘタの部分も忘れず揉みこんでおきましょう。
⑤残りの塩をふりかけて、容器を密閉する

梅を空気に触れさせないようにすることが成功のポイントになります。
そのため、容器はしっかりと蓋をして、空気が入らない状態にして保管します。
⑥直射日光の当たらない場所で1ヶ月以上保存し、その後天日干しする

1ヶ月程度経つと、梅酢が上がってきて梅が漬かります。
梅が漬かっている状態になったら、天日干しをして、梅干しの完成です。
おすすめ②|カリカリ梅作り

おすすめの梅仕事(うめしごと)2つ目は、「カリカリ梅」です。
カリっとした食感が楽しめる、おやつやおつまみに最適な梅仕事(うめしごと)です。
カリカリ梅を作る際には、その食感を楽しむために青梅を使いましょう。
材料
-
小梅(500g)
-
卵の殻(1個分)
-
お茶パックの袋
-
塩(50g)
-
梅酢(45g)
-
ジップロック(Lサイズ2枚)
手順
①青梅をアク抜きする

水を張ったボウルに、青梅を浸し3時間程度置いておきましょう。
アク抜きが終わったら、水分をしっかり飛ばしておきましょう。
②ヘタを取り除く

ヘタは爪楊枝などを使用して、くりぬくように取り除きましょう。
残ったままにすると、苦みが出て仕上がりを左右する原因になります。
③卵の殻を準備する
卵の殻をお茶パックの袋に入れます。
卵の殻は、生卵を割って、600Wの電子レンジで1分加熱し、薄皮を剝いたものを用意しておきましょう。
④ジップロックに青梅を入れる

梅が重ならないようにジップロックに入れましょう。
この際に、重なることを防ぐため、梅500gに対してLサイズのジップロックを使用することをおすすめします。
⑤ジップロックに梅酢と塩を入れる

梅酢を入れることで殺菌作用を期待できます。
梅酢がまんべんなく行き渡るように、しっかりとなじませましょう。
⑥卵の殻を入れ、空気を抜いてジップロックを閉めたら、二重に重ねる
梅酢と塩がしっかり全体に行き渡ったら卵の殻を入れ、ジップロック内の空気をしっかりと抜き、密閉して口を閉じます。
上からジップロックを二重に重ね、卵の殻が下面になるように保管します。
⑦重しを載せて、冷蔵庫で2週間保管して完成

保存の際は、ジップロックの上から重しを乗せましょう。
重しを乗せたまま、冷蔵庫に入れます。
しっかり梅酢を行き渡らせるために、毎日ひっくり返し、2週間保存したら完成です。
おすすめ③|梅酒作り
おすすめの梅仕事(うめしごと)3つ目は「梅酒」です。
梅仕事(うめしごと)といえば梅酒を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
ここでは、簡単においしい梅酒の作り方を紹介します。
材料
-
梅(今回は冷凍梅を使いますが、生梅が美味しいのでおすすめ)
-
ウォッカ
-
氷砂糖
-
容器
-
キッチンペーパー
手順
①まずは梅を水洗いする

梅の表面を軽く洗い流すイメージでサッと洗いましょう。
②梅の水気をしっかり取る

水洗いしたら、梅についた水気を拭きとり、もしくは自然乾燥させます。
水気が残っていると、梅が腐る原因になるので注意しましょう。
③梅のヘタを取り除く(青梅の場合のみ)

青梅を使用して梅酒を作る場合には、ヘタを取り除きましょう。
ヘタは爪楊枝などで簡単に取り除くことができます。
ヘタを残したままにすると、苦みが出る原因となるので、しっかり取り除きましょう。
④梅・ウォッカ・氷砂糖を容器に入れていく

容器に入れる梅:ウォッカ:氷砂糖の比率は、4:4:1になるようにします。
例えば、梅が1kgの場合には、ウォッカ1L・氷砂糖250gになるようにしましょう。
⑤容器を密閉して、3ヶ月~半年ほど置いたら完成

容器に材料を入れたら、しっかりと密閉して3ヶ月〜半年ほど寝かせます。
直射日光を避け、冷暗所での保管を心がけましょう。
おすすめ④|梅シロップ作り

おすすめの梅仕事(うめしごと)4つ目は「梅シロップ」です。
梅シロップは、炭酸や水で割るだけで、お子さんでも楽しめる夏にぴったりの梅仕事(うめしごと)です。
疲労回復のためにも取り入れやすいため、ぜひ実践してみてください。
梅シロップを作る際には、完熟梅を使用することをおすすめします。
材料
-
完熟梅(500g)
-
はちみつ(500g)
-
黒酢(100g)
-
漬け瓶(2L容器)
手順
①梅をサッと洗い、水気を取る

梅を洗ったら、しっかりと水気を取ります。
水気が残ったままだと、梅が腐る原因になるので、しっかりと水気を拭きとるか、自然乾燥させましょう。
②瓶に梅・はちみつ・黒酢を入れる

水気を取った梅を瓶に詰めていきます。
その上から、はちみつ・黒酢を入れましょう。
③瓶のはちみつと黒酢をかき混ぜてなじませる

マドラーなどを使用して、瓶の中のはちみつと黒酢を混ぜ合わせていきます。
液体に漬かり切っていない梅があっても、後々水分で漬かるので、この時点では心配しなくて大丈夫です。
④冷蔵庫で2週間保存して完成

しっかりと瓶を密閉したら、冷蔵庫で2週間程度寝かせます。
序盤に梅が液体に漬かり切っていない際には、瓶を振ったりはちみつ黒酢を回しかけてあげるのもおすすめです。
おすすめ⑤|梅ジャム作り

おすすめの梅仕事(うめしごと)5つ目は「梅ジャム」です。
パンに塗るのはもちろん、ヨーグルトにかけたり、隠し味的にも使えるので作っておくと便利です。
材料
-
完熟梅(1kg)
-
グラニュー糖(500g)
-
はちみつ(200~300g)
-
ビニール手袋
手順
①梅を鍋にかけて加熱する

水をたっぷり入れた鍋に完熟梅を入れ、中火で沸騰するまで加熱します。
水は梅が浸る程度までたっぷり用意するのがポイントです。
②アクが出たら梅を上げ、冷ます

沸騰すると、表面にアクが浮いてきます。
アクが浮いてきたら、梅をザルに上げ、梅の粗熱が取れるまで少々冷ましてください。
③梅のタネを取り、グラニュー糖を加えて再加熱する

完熟梅のタネを取り除き、再び鍋に戻します。
タネを取る際にはビニール手袋をつけることをおすすめします。
果肉を鍋に戻したら、中火で再度加熱しながら混ぜましょう。
ここにグラニュー糖を追加していきます。グラニュー糖は梅の量の半分程度が目安です。
グラニュー糖を入れると、梅が隠れる程度になりますが、甘いジャムを作るには梅が隠れる程度まで入れないと仕上がらないので心配不要です。
⑤アクを取り、火を止めたら、はちみつを加える
加熱すると、アクが出てくるので、お玉などを使用して取り除きます。
アクを取り除したら、火を止めてはちみつを加えましょう。
ここで大切なのが、火を止めてからはちみつを加えることです。
火を止めずにはちみつを加えると、風味が落ちるため、順番は守りましょう。
⑥混ぜ合わせて完成

はちみつを加え、軽く混ぜたら梅ジャムの完成です。
瓶に移し替え、しっかりと密閉して保存しましょう。
まとめ

梅仕事(うめしごと)は、丁寧な下準備を行うことで誰でも簡単に楽しむことができます。
5月下旬からの青梅、6月中旬からの完熟梅という時期の違いを把握して、適切な時期に梅仕事(うめしごと)を行いましょう。
下準備をしっかり行い、梅仕事(うめしごと)を楽しみましょう!
本記事で紹介した内容を参考に、ぜひご家庭で梅仕事(うめしごと)を実践してみてください。

