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記事: 梅干し、梅酢に含まれるクエン酸とその効果について

梅干し、梅酢に含まれるクエン酸とその効果について

梅干しと梅酢に豊富に含まれるクエン酸には、私たちの健康を支えるさまざまな働きがあります。

食事の中で手軽に摂取できることから、健康を意識する方にとって心強い味方です。

しかし、「クエン酸って本当に体に良いの?」「梅干しや梅酢にはどのくらいのクエン酸が含まれているの?」といった疑問を持つ人も多いはず。

この記事では、梅干しや梅酢に含まれるクエン酸の量や、その健康効果について詳しく解説します。

 

【この記事でわかること】

  • 梅干しと梅酢に含まれるクエン酸の量

  • クエン酸がもたらす健康効果

 

梅干し、梅酢に含まれるクエン酸の量

クエン酸は梅干しや梅酢の酸味の主成分で、含有量もとても高いです。

◎梅干しに含まれるクエン酸の量

梅干しは製造方法や漬け込みの期間によって異なりますが、100gあたり4~6g程度のクエン酸が含まれています

中でも、無添加のすっぱい梅干しは余計な甘味料や添加物がないため、梅由来のクエン酸を摂取できます。

◎梅酢に含まれるクエン酸の量

梅酢は梅干しを作る際にできる、梅の栄養素がぎゅっと詰まった無添加エキスです。

肉料理、魚料理、梅酢ご飯、ドレッシング、梅酢ドリンクなど様々な使い方ができ、特にイチオシは梅酢唐揚げ。

クエン酸でお肉がジューシーになり、梅酢の塩味で味が決まります。

無添加で美味しい調味料として、1年に4万本以上売れている大人気商品です。

そんな梅酢にはクエン酸がおおよそ100gあたり約3~4g含まれています。

クエン酸の代名詞であるレモンと同程度の量が梅干し、梅酢にも含まれています。


クエン酸の健康効果

ここからは、クエン酸から得られる健康効果を解説します。

① 疲労回復
② 整腸効果
③ 血流改善
④ ダイエット効果
⑤ 糖尿病予防
⑥ 尿酸結石・痛風予防
⑦ 老化防止・美肌効果
⑧ ミネラルの吸収促進
⑨ 食欲増進

効果①|疲労回復

乳酸の蓄積を抑えることで疲労回復に役立ちます。

健康な大人を対象にクエン酸2700mgを入れた飲み物を1日1回、28日間飲んでもらう実験を行った結果、クエン酸を摂取した人はそうでない人と比べて、疲れを感じにくくなり、緊張や退屈、イライラがやわらいだことが報告されています。(出典:薬理と治療2007年7月20日発行vol.35 no.7)

(参考文献No:1 ~ 2)

効果②|整腸効果

腸内を酸性にすることで

・善玉菌の増殖を助ける
・悪玉菌の増殖を抑える

という2つの整腸効果があります。

腸の働きを活発にして便を柔らかくする作用や、腸の粘膜を健康に保ち栄養吸収を助ける作用があり、自然の便秘対策として役立ちます。


(参考文献No : 3, 4)

効果③|血流改善

血液をサラサラにし、血流を改善する効果あります。

これにより、冷え性の改善や動脈硬化の予防にもつながります

ある研究では、細い血管を再現した特別な装置を使って食品によるクエン酸の血流への影響を調べた研究では、梅の濃縮ジュースを摂ることで血流が良くなることが報告されています。

(参考文献No : 5)

効果④|ダイエット効果

代謝をアップして脂肪燃焼をサポートします。

下の図より、ウォーキング運動の際にクエン酸を摂ると、摂らない場合と比べて脂肪燃焼の割合が高くなることがわかります。

(参考文献No : 6 ~ 9)

効果⑤|糖尿病予防

血糖値の上昇を抑制し糖尿病予防をサポートします。

下の図は、米飯200gと一緒にクエン酸が含まれるレモン果汁を摂った場合の血糖値変化を調査したもので、クエン酸により血糖値の上昇が抑制されていることがわかります。

(参考文献No : 10, 11)


効果⑥|尿酸結石・痛風予防

体内の尿酸を溶けやすくするため、尿酸結石や痛風の予防にも役立ちます。

下の図は、尿酸結石患者がクエン酸治療を受けた結果で、クエン酸により尿酸結晶化リスクが抑えられていることがわかります。

(参考文献No:11)

効果⑦|老化防止・美肌効果

抗酸化作用があるため、美肌老化防止にもつながります。

下の図は、ウサギを対象にクエン酸による酸化ストレスを比較したもので、クエン酸を摂取した方が酸化ストレス指標が抑えられていることがわかります。

(参考文献No:12)

効果⑧|ミネラルの吸収促進

体内でミネラルの吸収を高める働きを持っています。

特に、カルシウム・マグネシウム・鉄分といった重要なミネラルは、クエン酸と結びつくことで、より効率的に利用されるようになります。

これにより、骨や歯を強くする、筋肉や神経の働きを整える、貧血を予防するといった健康効果が期待できます。

クエン酸入りの炭酸カルシウム液体を飲んだマウスは、入っていない液体を飲んだマウスよりも血液中のカルシウム濃度が高く、小腸内のカルシウムも多い傾向があったと研究で明らかになっています。

(参考文献No:13 ~ 16)

効果⑨|食欲増進

唾液の分泌を促進することにより、食欲を促す効果があります。

下の図は、成人を対象に安静時の唾液分泌量と、クエン酸摂取後の唾液分泌量を比較したもので、クエン酸により唾液分泌量が増加していることがわかります。

(参考文献No:17)


まとめ

梅干しや梅酢に含まれるクエン酸について、含有量やその健康効果について紹介いたしました。

毎日の食事に梅干しや梅酢を取り入れることで、効果的にクエン酸を摂取していきましょう!

参考文献

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