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梅の将来の話をしよう Part①

こんにちは。
リーダーの将志郎です。

今回は
梅ボーイズの描く梅の世界を書かせていただきます。

皆さん、
スーパーの梅干しコーナーを見たことはありますか?

僕は大学で北海道に来て初めてスーパーの梅干しコーナーを見ました。

梅干しに関心が湧いてきて、注意深く見るようになりました。

そして、多くのスーパーにおいて、10種類の梅干しが置いてあれば10種類全て「調味梅干し」であることに気がつきました。

調味梅干しっていうのは、
塩漬けして干した梅干しを、再度調味液に漬けた梅干しです。
蜂蜜梅とか、減塩梅がその代表ですね。

低塩分にするために保存料とか還元水飴とかその他の成分が色々入っています。

活動している中で、無添加梅干しの良さをアピールしているので、

梅ボーイズがしたいのは、
調味梅干しを世の中から減らして、昔ながらの梅干しを広めること。」と思われている方も多いかもしれません。

ただ、
梅ボーイズは、調味梅干しも肯定派です。

食事って楽しいのが1番だと思ってるので、
この梅干しはダメでこの梅干しは良いって捉えるのではなく、
自分が好きなものを食べるのが一番だと思っています。

梅ボーイズの理想は
個々の梅農家が自信を持ってる梅干しが世に出ていること」です。

どういうことかと言いますと…

和歌山県みなべ町には、約1000を超える梅農家がいます。

その中には、
昔ながらの無添加のすっぱ〜い梅干しが好きな梅農家も、
調味液で味付けされた甘い梅干しが好きな梅農家もいるわけなんです。

梅農家に話を聞いた体感で言うと、
その割合は
7(すっぱい): 3(甘い)
くらいですかね。

 

一方で、世に出ている梅干しの割合は
1(すっぱい): 9 (甘い)
くらいですね。

世の中のニーズがこの比率なので仕方ないですが、、

今の大量加工の流れに乗っちゃうと、
最終的に、栽培している梅農家自身が好きな状態で梅干しが世に出ていないわけです。
(もっと言えばどの梅干しに加工されてるかもわからないわけです)

これって悲しいな〜と僕は2年前に感じました。
せっかく栽培したなら自分が好きな梅干しになって食べられて欲しいですよね。

なので、梅ボーイズは
僕の兄をはじめとする、すっぱい梅干しが好きな梅農家から少量ずつ梅を仕入れて、すっぱい梅干し専門の梅干し屋をしています。

梅ボーイズに梅を仕入れることが、
普段から自分たち(梅農家)が食べているすっぱい梅干しになって世に出ているんだ。とやりがいに繋がればいいと思っています。

そして、梅農家と同じくすっぱ〜い梅干しを求めている方々にしっかり届けたいわけです。

 

甘い梅干しを批判するつもりはなく、
甘い梅干しには食べやすいという長所があり梅干しの間口を広げてくれているのでとても感謝しています。

実際、梅農家の収入を支えているのは甘い梅干しです。

少し脱線しますが、無農薬に関しても僕は同じ考えを持っています。
無農薬は安全だという長所もある一方で、無農薬にすると梅の防衛反応で実が硬くなるというリスクもあります。

それぞれ一長一短あり、どっちの栽培方法、加工方法が優れてるという考えでは扱いきれないと思っています。

要は
買い手が何を食べたくて、作り手が何を作りたいか。

片方だけの要望が通っているのではなく、この両方がうまく合致したときにあったかい食文化が生まれるんだと思っています。

そして、両者の様子を見ながらここを上手く繫げるのが梅ボーイズの役目です。

ちなみに僕は、昔からすっぱ〜い梅干し食べて生きてきたので、塩と紫蘇だけで漬けた梅干しが好きです。
好きじゃないと販売もしたくないです笑

 

一流の梅干し屋になった後、何をしたいかはpart2で!さらに将来の話をしましょう。

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作り手が食べる人を想い、食べる人が作り手を想える、暖かい食文化を、梅干しづくりを通して残していきます。

梅ボーイズ