【アミグダリン】梅に含まれる毒を勉強しよう!

 こんにちは、梅博士です。
皆様ご存知でしょうか。じつは梅って果物なんですよ

   

 果物の梅を食べたことがある人は、日本国内でも世界でもほとんどいないでしょう。

    


梅とは

 「梅」に日本で最も詳しいのは、おそらく梅研究所の方でしょう。
和歌山のみなべ町には梅研究所という梅を研究するだけの機関があります。

 博士的にはもう夢の機関ですね。是非一緒に研究させて欲しいです。

   


・梅はバラ科の植物

 梅はバラ科サクラ属の植物です。
つまりこんな感じですが、教科書に載ってそうなくらい分かりづらいですね。

梅振興館の資料を参考にさせていただきました

   

つまりすももの仲間です。

   


・梅には毒がある?

 梅は毒があるから生で食べちゃダメだよ!!

という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

有名ですよね。その証拠に、梅を使った食べ物で思いつくのなんて、もう99%くらい梅干しです。

 梅ジャムとか梅ゼリーとか梅のお菓子とか加工品も多少はあるのですが、果物として梅干しを食べる機会は全く(と言っても良いのではないかと思うくらい)ありません。

   

 生の梅に毒があるって、一応本当なんですよ。梅には青酸系の毒があります。

wikipediaより引用させていただきました。
というか、青酸カリをwikipediaで開いたらなぜか画像がこれでした。

   

 名前は「アミグダリン」というやつで、これを含んでいる果物は「まじで!?」てくらい身近にあります

  • うめ
  • もも
  • びわ
  • あんず

などなど、それはもうたくさんの果物に含まれています

   

 このように「自然と防衛のために備わった毒」のことを自然毒とか天然毒と呼んだりするのですが、自然毒で「アミグダリン」を備える植物には共通点があります

   


・バラ科特有の自然毒「アミグダリン」

 アミグダリンはバラ科の植物特有のものです。
まさかそんなところに共通点があったとは、学校の教科書にこの情報(と梅ボーイズの活動)を掲載してほしいくらい重大な事実ですね。

   

 こう見るとバラって優秀ですね。
告白にも有効食べる時も有効保存食にしても有効、おまけに毒殺も可能と見事なバランスです。

   


・梅だけが「生で食べちゃダメ」な理由

 バラ科の果物、実は日本で大人気です。
どのくらい人気かというと、日本人の好きな果物ランキングのトップを総取りです。

   

一万人に聞いた好きな果物ランキング
DIMEさんより引用させていただきました

   

 2017年のデータですが、上位五つでバラ科じゃないのはみかん(ミカン科)だけです。

 いよいよ梅だけ禁止されているのが気になりますが、これはアミグダリンが含まれている場所が関係しています。

   

 アミグダリンは大抵、仁(じん)に含まれています。種です。

食品成分の科学情報から引用させていただきました。

   

 桃もビワもあんずも、タネがやたらとデカイ果物です。
タネは食べないですもんね。そりゃあナマで食べても平気なわけですね。

 ところが梅は違います。
梅のタネも仁(じん)と呼ぶのですが、梅のアミグダリンは仁だけではなく果肉にも含まれています

   


・人類と梅の仁義なき戦い

 アミグダリンを大量に摂取すると、呼吸困難になったり神経麻痺になったり、結構ちゃんとダメージを受けます。

 そのため日本人は昔からお酒にしたり漬物にしたりとあらゆる方法で毒を分解してきたわけです。(昔の人がどうやってそこにたどり着いたのかわかりませんが、実際にアミグダリンはこの加工工程で分解されるそうです。)

   

 いやいや、

なんでそこまでして梅を食べようとする!?

という当然の疑問が生まれますよね。そうなんですよ意味不明なんですよ
 納豆とかこんにゃくとかもそうですが、「日本人は変な食べ物好きなのか」と思っちゃいますね。

   

 納豆を初めて食べた人はほぼ間違いなく変人なのに対して、梅が食べられているのにはちゃんと理由がありました。

 梅はもともと、薬として中国から伝わってきたものだそうです。
奈良時代に中国から伝わってきた記録が残っているそうです。)

   

 その名も烏梅(うばい)と言います。

月光農園さんより引用させていただきました。

青梅の燻製です。

   

なんじゃあの梅、真っ黒やないか〜いww

おいおい、まるでカラスだでよww

   

 ということから、烏(カラス)と名がついたそうです。

   

 現代でも「梅には疲労回復効果がある」とよく言われていますが、それはここ数百年の歴史ではなく、中国3000年の歴史の中で言われ続けてきた言葉なんです。

  

 梅干しによる疲労回復の仕組みはこちらの記事をご覧ください。


まとめ

   

 アミグダリンは、熟してくると糖に分解されます。

 さらに青梅も、子供でも100個くらい食べないと大きな影響を及ぼさないと言われています。そのため、

 みなべ町に行くと完熟した梅を食べたことある人はちょいちょいいます。
そして昔の本には

 これが完熟した梅、梅干しになる前の梅だよ。
美味しいよ〜

と話しているおばあちゃんとか出てくるのですが、別にそれは家庭内パワハラではありませんし家庭内いじめでないということです

   

 梅ボーイズではそんな完熟梅を、シーズン限定で家庭に届けるという活動も行なっているので、ご興味のある方はこちらからご覧ください。
※現在商品詳細が記載されていませんが、完成次第追記します。

   

   

 ちなみに、植物をカテゴリーで捉えるのはすごく面白い作業です。
今回のように「アミグダリンを持っている共通の植物」という観点以外にも、「春から夏の果物が多いな」と捉えることもできます。

 バラ科の果物は春から夏が旬のものが多いのかもしれません。
以下にバラ科の果物をまとめてみました。

   

 いちごとかちょっとシーズンずれるので、全部がそうとは言い切れなそうですが、全体的な傾向はちょっとありそうですね

植物なので傾向が集中していて当たり前な気もしますが、どんなきっかけでも「梅ってバラなんだ。」と興味を持ってくれる人が増えると嬉しいなと思います。

   

 生梅の詳細はこちらから。現在商品購入ページですが、完成次第リンクが詳細ページに切り替わります。

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